on June 9, 2009 by champlasonic in music,
「ロックの日」にあえて90年代台湾ロックを想う
今日は6月9日。
つまり「ロックの日」なのでそんなネタをば。
ここ最近、ハタチ前後だったころの「ワールドミュージックブーム」が自分のなかで再燃しています。
ユッスー・ンドゥールとかサリフ・ケイタとか、当然押さえるべきミュージシャンもちゃんと聴いていたけど、ぼくの感性にドストライクだったのは東アジアのロックでした。
今年の6月4日は天安門事件からちょうど20年を数える日でした。
当時、異常な体制のなかで民主化を叫ぶ学生にぼくも心を奮わせていました。
でも我が事として見つめていたのは香港や台湾の民衆でした。
特に台湾は海峡の緊張感もあり、民主化運動とリンクした政治的なムーブメントもありました。
それに呼応するかのように台湾の音楽シーンにもそんなミュージシャンが現れてました。
そんな二曲を紹介します。
趙傳「粉墨登場」(1991年6月)
この趙傳(チャオ・チュアン)、ルックスはアレだけど甘ったるいラブバラードを歌う人でした。
でもこの曲だけはカッコイイ!
中国共産党のメタファーである紅旗、そして民族のアイデンティティである京劇の隈取り。
近代と伝統との相克、進軍ラッパのようなギターソロ、大陸的なメロディでアジテーションしてます。
中國人 有沒有搖滾
如果有 中國搖滾該是什麼
你說搖滾 有時候是 是一種人生態度
「中国人よ! ロックしてるか? それならばもっとロックして 態度として示せ!」ってカンジ?
台湾、そして中華圏の音楽シーンにわかりやすく「搖滾(ロック)」を紹介したのが趙傳でした。
羅大佑「火車」(1991年9月)
この羅大佑(ロー・ターヨウ)もフォークバラード主体の歌手でした。
しかし91年に発表した『原郷』はこのアートワークが示すように非常に前衛的なアルバムになっていました。
その1曲目がこの「火車」。
ロックと言うよりエレクトロポップに近いですが、当時このような音作りは中華系音楽シーンではたいへんめずらしいものでした。
そしてこのPV、人民服を来た羅大佑が車両を巡ると中国の歴史の断片展開されていきます。
(ちょっと安室奈美恵の「How to be a Girl」のPVに似てるけど。笑)
彼はこのあと急激に政治的な作品を重ねて行きます。
毛沢東、鄧小平、ゴルバチョフの顔が短冊形に三分割されたジャケットの『首都』なんか過激すぎます。
ぼく自身、羅大佑にはかなりハマってアルバム収集もコンプリートしました。笑

とにかくこのころの台湾ロックシーンはおもしろかった。
「女性歌手は香港だけど男性歌手は台湾に限る!」とはぼくの持論でした。
現在は両者ともにメインランドチャイナでも聴かれているようです。
しかし…。
中国人民よ、今も搖滾しているのかい?!

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