リスナーがエアチェックした音源をウェブで公開 - なんかスゴいぞ、NHKFMアーカイブ

NHK青春ラジカセ

ぼくはいわゆるガンダム世代なんだけど、実は全然ガンダム話について行けない。
テレビも見てたけどむしろラジオっ子だった。
ベッドの枕元に常にあったのがお年玉+両親のお金で買ってもらったサンヨー「おしゃれなテレコ」。
京都北部はラジオの電波事情はよくなくて、NHKと近畿放送(現在のKBS京都)以外は日本海の向こうからワケのわからないまくしたてるような朝鮮語のばかりだった。
でもなぜかニッポン放送や文化放送といった東京の電波が大阪の局よりもクリアに入ったのはなんだったんだろう?

音楽の情報、特に当時カブレてた米国ヒットチャートものやロックなんかはやはりFMじゃないとダメだった。
「おしゃれなテレコ」は後にバージョンアップし(笑)松下電器の重低音が売りのゴツいラジカセになったが、雑誌の番組表で聴きたい番組のオンエア楽曲を蛍光ペンで線を引いて、いわゆる「エアチェック」をして、「FMステーション」誌の綴じ込み付録・鈴木英人の画のカセットインデックスに曲目を書いて行く…、という作業は変わらなかった。

NHKFMしかちゃんと入らなかった山奥で、一番熱心に聴いていたのが「サウンドストリート」。
特に火曜日の坂本龍一はよく聴いていた。
そんな坂本龍一の「サウンドストリート」が今夜からNHKで流されている。
さっきまで聴いていた第一回は「戦場のメリークリスマス」撮影前の大島渚との対談!

「サウンドストリート・アーカイブス 〜坂本龍一特集〜」

2009年3月9日(月)24:00〜25:00「戦メリ撮影前に」
 1982年4月27日放送分【ゲスト】大島渚(映画監督)

2009年3月10日(火)24:00〜25:00「戦メリ vs だいじょうぶマイフレンド」
 1983年4月12日放送分【ゲスト】村上龍(作家・映画監督)

2009年3月11日(水)24:00〜25:00「YMO特集」
 1983年5月17日放送分【ゲスト】細野晴臣、高橋幸宏

2009年3月12日(木)24:00〜25:00「デモテープ特集 テイ・トウワの投稿も」
 1983年5月17日放送分

2009年3月13日(金)24:00〜25:00「最終回 公開デモテープ特集」
 1986年3月18日放送分

NHK-FM坂本龍一特集でTOWA TEI伝説のデモ音源OA - ナタリー

もちろんなつかしいんだけど、そんなことよりもこの企画、実は一般リスナーがエアチェックしていたテープをそのままオンエアしている。
天下のNHKもいちいちFM放送のアーカイブまでは残していなかったらしい。

それにしても、これだけ「著作権」って言葉が一般化し、音楽のみならずコンテンツの二次使用についてうるさく言われるこの時代にこんな方法論を放送の世界でやってしまうNHKはスゴい。
しかも、もっとスゴいのは、これらをウェブで公開していること。
それがこのエントリの頭に貼った「NHK青春ラジカセ」。
▼NHK青春ラジカセ
http://www.nhk.or.jp/my-fm-days/

カセットテープのギミックはおもしろいし、なんと言っても貴重な放送音源がたくさんある。
この企画を実現したNHKFMに拍手を送りたいと思う。

でもやっぱり「青春ラジカセ」ってタイトルはねーよ…。
このセンス、50代以上のオッサンのセンスですよ。
「サウンドストリートアーカイブ」でええやんか…。

マスメディアが総崩れしてきている今、もっとも崩落の危険度がもっとも高いのがラジオ局。
だったらラジオ番組をもっともっとウェブで流せばいいのに!
そもそも今のこのご時世、自宅に受信機たるラジオがないウチがたくさんあると思う。

音楽の扱いについてもわりと状況はこなれてきている。
むずかしいのなら、許認可事業であるラジオ局だけはウェブで音楽ストリーミングは自由にやっていいように認めてもいいんじゃないか、と思う。
とにかく、電波に依存せず、もっともっとインターネットでのサイマル放送の実現性を早急に進めた方がいい。
オンデマンドなメディアだけでは人間の脳味噌の拡張性がなくなるんじゃないだろうか。
フローなメディア、ラジオがもっと元気であってほしい。

NHKFMのこの企画が、新しいラジオのウェブ活用の端緒になってほしいと心から思う。

Posted March 10th, 2009 in music. Tagged: , .

One comment:

  1. PC/Macのデスクトップで地上波テレビ/ラジオがたのしめるKeyHoleTV | champ.la/sonic:

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