on October 14, 2009 by champlasonic in technology,

自動翻訳サービスこそがガラパゴス日本を救う気がする - Vlingoに「ほんやくコンニャク」の夢を見た

ドラえもんの数ある道具の中でもいちばんほしいのがコレです。

ほんやくコンニャク
▼ほんやくコンニャク
http://ja.wikipedia.org/wiki/ほんやくコンニャク

さて、ぼくはNOKIAのE71というケータイを使っているのですが、最近こんなアプリに遭遇しました。


▼Vlingo
http://vlingo.com/

このように、「○○さんに電話」「○○で検索」「○○さんにメール、タイトルは○○、内容は○○」「○○をToDo」「○○の地図」などなど、音声をVlingoのサーバに送信してその内容を解析しコマンド化してケータイを動かすことができるのです。(日本語には対応していませんが、英語の他にもスペイン語やイタリア語に対応していて今後多言語対応していくみたいです。)
実際にダウンロードして試してみたのですが、単語だけを判断しているのではなく、不明瞭な場合は前後の語彙から推測しているようなフシがあります。

vlingo_for_nokia_websearch

ただ、ぼくの英語発音はヒドいのでワケのわからん文章になることも多いのですが。笑

vlingo_for_nokia_email

ンでもこの技術、発展するとスゴいことになりそうです。

実はこのアプリ、二年前にTechcrunchで紹介されていました。
▼Vlingoで携帯用音声認識アプリケーションの開発が容易になる - Techcrunch
http://jp.techcrunch.com/archives/vlingo-voice-enable-any-mobile-application/
この世界で二年前というのは大昔です。
携帯電話の進化と、その後大きく進化を遂げていました。

ちなみにこのアプリ、NOKIA端末のみならずiPhone用アプリiconiconもあります。
しかし、iPhoneでもダウンロードして試してみましたがあまり優位性は感じませんでした。
とっさのときに使えるのがVlingoのいいところであり、ハードキーにアプリのアサインができずマルチタスクができないiPhoneの欠点が出てしまいます。
ただ、NOKIA版にはないけどiPhone版にあるソーシャルサービス対応はすばらしい。
TwitterやFacebookにステイタス投稿が音声でできてしまいます。
これはたのしい!
vlingoforiphone

話がそれました。
実はNOKIA端末には音声操作の機能が最初から入っており、コンタクトリストに入っている人の名前を呼ぶと検索してきてくれます。
おそらくこれは障害のある方に向けたユニバーサルアクセスの発想から生まれてきているのだと思われます。
しかし、ケータイはそもそも電話であり、マイクを搭載している私的デバイスなワケですから、音声で操ることのニーズは極自然に湧いてくるでしょう。

音声による語彙認識、そして(Vlingoが実現しようとしていると思われる)文法解釈が進めば、将来的に音声自動翻訳が実現するかもしれません。
ぼくはここにスゴい未来を感じます。

ここ数年「ウェブサービスで革新的サービスが起こるとするならば、異文化の人同士の自然な交流を促すサービスだ」と信じています。
インターネットで世界の様々な情報が手に入るようになったけど、世界の様々な人との自然な交流はまだ実現できてはいません。
それを実現するサービスのひとつが「翻訳」だと思っています。

エキサイト翻訳をはじめ様々な翻訳サービスがありますが、世界には無数の言語が存在し、二言語間の翻訳辞書だけでは追いつきません。
Googleが翻訳の世界をかなりインタラクティヴにしてくれてきてはいます。
例えばぼくもよく使っているのがこのサービス。
▼Free online translation - translator for all popular languages at frengly.com
http://frengly.com/
それから、知って以来Firefoxが手放せなくなったアドオン。
▼Inline Translator :: Add-ons for Firefox
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/9842
特にこのInline Translatorでブラウズできるほとんどの言語を(不明瞭なことはあるけれど)日本語にして文意を理解できるようになりました。
これに加えて「翻訳入力アドオン」があればサイコーです。

しかしこれでもまだテキストをそのまま訳しているだけです。
これが音声を通じて意味文法を解釈するエンジンを通して翻訳し、聴く人の言語で音声出力できれば自動機械翻訳の実現です。
もちろん、プロの翻訳家による精度に追いつくことはムリでしょう。
多くの二言語間翻訳は<翻訳後の自然さ>を追求しています。
しかし、実際はメチャメチャでも相手の言語でがんばって話せば通じます。
少々の間違いはいいので、とにかく言えば言った分だけ伝えられるデバイスがあれば異文化理解の大きな助けになる気がします。

ウェブの世界はまだまだ米国中心で英語圏の人間が幅を利かせています。
彼らはまだ翻訳の重要性に気づいていないんじゃないでしょうか。
ぼくらのようなマイナー言語をしゃべってる者にこそ勝機がある気がしています。

日本で手がけてる会社ってないんだろうか?
これで実現する世界はGoogleが実現した世界よりも凄い気がします。
どこかやりませんかー?笑

【蛇足的追記】
ぼくは二年前までエキサイトに在籍していました。
会社を去ってから痛感するのは「エキサイトといえば翻訳」というイメージの浸透っぷり。
翻訳こそがエキサイトのコアコンピタンス。
勝敗の見えたポータル競争でエキサイトに勝機があるとするならばココしかないと思います。
全力で<凄い翻訳サービスの開発>に注力すればいいのになー、と。
まぁ、去った者が言うのは大きなお世話ですけどね。(ゴメンナサイ!)

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カテゴリ:エレクトロニクス


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